日時: 2016年10月23日(日曜日)

場所: 京畿道ナムヤンホ(南陽湖)

参加者:スイル氏、Tochan氏、ベジータ氏、あじる氏、よっくん氏、ハム氏、やまぴー氏、ウッドチャック (釣行記:ウッドチャック)

今年も大詰め。もう今日を含めて、2回行けるかどうか。秋の短い韓国。しかも天気は今にも降りそうな曇り空。強風。気温も急激に低下した。しかしこんな状況だからこそ釣れる秋のバスがいる。荒食いしたビッグワン。回遊している50アップ。問題は、それを誰が釣り上げるかだ。

一週間前のこと。秋のデホ。本来なら巻物天国の筈。しかし今年は魚が出ないらしい。どういうことだ。何年か前にもデホからバスが消えた年があった。来年の復活に期待したいが、そのため今年のBMTはサッキョホでの開催が続いた。クラッシックも同場所が候補になっていたが、ベジータ氏の情報で新規開拓のナムヤンホ(南陽湖)に決定。条件は皆同じ。アサン湾を挟んで京畿道側に位置するナムヤンホは、デホやサッキョホと同じく防潮堤で河口を仕切って作り出した人工湖であり、航空写真で見る限りデホと状況は酷似している。誰もがネットで情報を集め作戦を立てる。戦いはもう始まっているのだ。過去の秋のデホの記録を見返し作戦を決める。フロータの修理点検、そしてタックルを選ぶ。勝つ気満々で迎えた当日。

入水ポイントに到着。フィールドを見回す。ウィンイング・ルートを頭に描く。右岸の葦際を下り、堤防際を伝って湖を横断、左岸を上がり橋脚を伝って戻る。巻物中心でフィールドを広く探る。一辺約1時間半、都合6時間。きついけど頑張ればなんとかなりそうな時間。機動力を最大限生かし誰も手をつけていないところからごっそりバスを頂いてしまおう。

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ナムヤンホの航空写真。赤のラインが今日の予定航路。

実釣開始、7:00。水温18.4℃。

巻物に賭けた。ロッドはベイト4本。先発ルアーにバズビル、クランク、スピナベ、バイブレーションをセットして来た。タックルを厳選したのもあるだろう。2番手で出船となる。作戦通り下流へ。先行者はいない。さぁ投げまくるぞ。

もう7年前だけど、2009年10月25日のデホ、スピナベで1.77kgを獲った記録を読み返して、今日は巻物で行こうと誓い、ロッドも4本で臨んだ。最初は、バズビルとDゾーンとシャッドの3本にしようかと思ったが、最後にクランク用のロッドを増やした。そしてシャッドの代わりに今月初めにサッキョホでキロフィッシュを獲ったバイブレーションを先発にしてきた。

しかし、下流側の岸には良い葦が群生。誓いを他所に、クランクを一投もせずにラバジに交換。強風だが、だからこそ流れが強く葦に当たっていて釣れそうな雰囲気。ラバジを打ち始めて10分程、あまり反応がないのでやはり巻物か、と思い始めたところでヒット!

1 7:10、ラバジ1/2 oz、葦際、48cm、1.38kg

葦際。落してちょっと待つ。上げようとすると重い。大物。慎重に取り込み早々にキロフィッシュ確保。このペースだと爆釣だ。巻物を一時封印して、そのままラバジで下り続ける。しかし意外にも、でない。

沖にブイがあるので、漕ぎ出してスピナベであたりを探る。

2 8:51、スピナベ、Dゾーン3/4oz、沖のブイの塊の近く、15cm

小さいのでリリース。そのまま下り、堤防の水門の手前ぐらいまで到達するが、強風のため堤防際を対岸まで行くのは断念。引き返すことにする。強風で戻るだけでも大変だった。無理をせず計画変更して正解だった。しかし網が多い。DEPSキックバッカーに、下ろしたてのDゾーンを立て続けにロストしてしまう。

3 9:08、スピナベ、DEPS B Custom 1oz、沖のブイの塊の近く。

かかったけど、沖でジャンプしてバレる。もうDゾーンがないのでDEPSのスピナベに。これ釣れたことなかったけど、始めてヒット。多分、風が強いので、このDEPSの1ozのスピナベが飛ばすのに有利なようだ。

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強風で押し戻され、漕いでも漕いでもこんな風景。

やっとのこと橋脚際まで戻ってくる。風が一段と強くなったようだ。橋脚を攻めたいが、一つの橋脚にとどまることすら難しい。3番目の橋脚周りを一周。DEPS 1ozで攻める。橋脚際を通していく。そして4番目の橋脚へ。

4 10:38、スピナベ、DEPS 1oz。

4番目の橋脚際。スレスレにスピナベを通す。来た!デカイ。しかし掛かって5秒ぐらいファイトの後、ジャンプしてバレる。ちゃんと合わせて竿はよく曲がったと思うけど、残念。45cm級。一回バイトが有ったが乗らずそのまま引いてきてもう一度バイト。橋脚の横で一回食ってきて、次に橋脚の手前まで追ってきてヒットした。んー、悔しい。去年の最後、キロフィッシュを3匹連続でバラして、悔しい幕切れだった。今年は対策が実を結び、ここまで大きなミス無しで来たが、ここにきてバラシ!痛恨。後でわかるが、最初の一匹の御蔭でこの時点でトップだったようだ。これを取っていれば確実に優勝していた。

バラしたあとエレキ付きフロータの韓国人軍団が左右から寄ってきて同じポイントに入ろうとする。尖閣諸島で中国漁船に囲まれた感じ。しかし譲らない。同じポイントでもう少し粘る。でも釣れない。ポイントを後にして上流、そして流れ込みにも行くが何も釣れず、戻ってくる。しかし網が多い。風が強くて位置をキープするだけでも大変なのに網を避けて大回りするなんて、徒労感だけが募る。釣れてなければものすごく疲れていただろう。もう一度橋脚を攻めるが反応なし。で、最後に帰港中にヒット。しかしリミットメイクならず。後は検量だ。

5 12:11、スピナベ、デプス1oz、25cm、橋脚の下流側。

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今日の軌跡。1のポイント、ラバジで1.38kg。2のポイント、スピナベでバラシ。


皆様の成績
1位 ハム氏 2,380g = 900g + 860g + 620g

2位 あじる氏 2,190g = 860g + 670g + 660g

3位 ウッドチャック 1,720g = 1,380g + 340g

4位 よっくん氏 1,070g = 730g + 160g + 180g

5位 べジータ氏 810g = 390g + 220g + 200g

6位 スイルさん氏 760g = 760g

7位 ヤマピー氏 570g = 370g + 200g

8位 Tochan氏 0g


以下皆様の雄姿とコメント。

“さすが、今年の年間王者” 第1位 ハム氏
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「開始早々とりあえず地図でめぼしをつけていた上流側の支流を目指しましたが、流れ込みで水が茶色かったので支流に入るのはやめてそのまま本流を遡ることにしました。本流側は水色は良かったものの、強風でアオコがミックスされて状況は芳しくなく・・・。開始から2時間でようやくファーストヒット、魚はアシの風裏かつウィード残り絡みなど状況の良い限られた所にしかいないようでした。渋い状況の中、ワーム中心で展開し数打てばあたる作戦でなんとかかき集め、一本40cm級を痛恨のバラシで三本型をそろえることができなかったですがなんとか逃げ切ることが出来ました。それにしても今回は想像を超えた寒さで、体が冷えたのか9時ごろからずっと腹痛との闘いで、一旦戻って藪に駆け込むか耐えるのかの葛藤・・・まさにウンを貯めて?の勝利でした。」


“着実なリミットメイクの実力者” 第2位 あじる氏
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「天気予報で気温が低いのは覚悟していたのですが、風が強いのには驚きました。出発してしばらく流れ込んでいる支流をよっくんさんの反対岸を叩いて回りましたがまったく反応ナシ。本流にもどり、べジータさんのあとを追いかけましたが、水色は明らかに本流のほうが良く、水温も少し高いようでした。期待は高まったのですが、これまたまったく反応ナシ。とにかく風が強く、フローターでこのレベルの風で釣るのは初めてでした。11時前まで風に向かい上流に上り続けましたが、ほとんど釣れません。だんだん嫌になってきたので風に流されながら流下していると、時々水温が0.5度から1度ちょっと高く17度を超えるところ(塊)がありました。そのあたりはサイズは別にしてヒットが続いたような感じでした。11時過ぎからぽつぽつ釣れてたのですが、引っかかった葦を外すときロッドを折ってしまい終了。上がってみれば2位と少々驚きの結果でした。」


“漢字書くと南野陽子みたいじゃん、南陽湖。1.38kgでビッグフィッシュ賞、でも” 第3位 ウッドチャック
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「朝から乃木坂46を聴いて来た。いつものようにAKBにしとけばよかった。忙しくてBMTにあまり出れませんでしたが、クラッシックは一発勝負。密かに優勝狙ってたけど惜しかったなぁ。皆様の感想を見るにつけ、勝てるチャンスがあったのに残念。スピナベでの合わせにまだまだ修行が必要なようです。また来年よろしくお願いします。」


“お店を開店したばかりで忙しい中、参戦” 第4位 よっくん氏
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「今回は初めての場所、しかも結構近くだったので、余裕をもって出発しました。結構冷えてたので、不安がよぎりましたが、予想的中。強風でかなり厳しい状態でした。準備はすぐ終わり皆さんほぼ同時にスタート、上流側すぐ横の釣堀方面へ。トップは反応無し、葦際をテキサスで探ると当たりが・・・痛恨のバラシ。8時ごろには体が冷えてきてトイレに行きたくなったので、スタート地点まで戻る事に。風の影響で流されてしまうので、スタート地点近くでの釣りに変更スタート地点右側でスピナベで一本。すいるさんtochanさんがあきらめて上がるなか、スタート地点左側葦際風の影響が少ない場所にてクランクで連続ヒット!何とかリメットメイク達成!3位にはなりたくないと感じながら他の方を待つことに。皆さんが思った以上に大きいサイズをあげてたので無事4位に。今年は幹事を途中で降りてしまい皆様にご迷惑をおかけしました。一年無事にBMTが開催できて良かったです。」


“巻きまくるハズでは?どうした” 第5位 ベジータ氏
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「ナミャンホは私が知り合いの韓国人に教えてもらった場所で私も初めて行きました。ポイントも水深も分からないので久々に魚タンを見ながらの釣りをしようと思ったが風が強くて思うように動けない状態であった。入水ポイントから左へ出て向かい風の中上流を目指した。大きなインレット越えた辺りで、クランクに小バスが3匹連続ヒット。(リミットメイク)しかし魚を外したりしていると風で流されてフローターやフィンが網に絡まり大変な事になった。また網のためにルアーロストが多い・・・。上流を目指すのを諦めて風に任せて下りながら5匹くらい釣ったが全て小バス。風と網に心が折れ惨敗となりました。」


“本当の実力はこんなもんじゃない” 第6位 スイル氏
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「初めての場所なのに事前勉強は全くせず・・これが一番の敗因でしたね(言い訳)。皆、さくさくっと入水して最後から2番目となる。入水前に韓国人にポイントを聞いたら、「XXXとXXXですよ」と(笑)。強風の中、そのポイントへ行くが何も起きず・・・。初心に戻って岸際をワームで攻めると事故のように1本釣れた。ただそれ以降、風との戦いでほとんど釣りにならず。帰れなくなるのが怖いので早めに入水地点に戻るが、そこで心も萎え、11時には上がりました・・。
今年は久々のバス釣り再開でリハビリの年!来年はマクラーレンホンダとともに復活します!」


“ファースト・イヤーの締めくくり、新人賞か?” 第7位 やまぴー氏
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「今回は久しぶりにサッキョッホ以外の場所での釣りになりました。事前に衛星写真で見た感じでは葦原が広がって良さそうに見えたものの、(後で葦では無く菖蒲である事に気がつく・・・)いざ釣りをすると思った程の反応は無くて忍耐の釣りでした。スタート地点から下流側へ釣り流し、小バス1匹しか釣れずに下流の水門近くのインレットに入りました。この辺りで風が強くなっていたものの、まあ大丈夫だろうとインレット奥に入りましたがココはヘラ師が多くて岸に近づけず、しかも網が川を横断する形で設置されていてやっとの思いで2つ程の網を超えたものの、それ以上奥では辺りで釣りにならなくなって引き返す事に・・・。本流付近に戻ると強風が吹き荒れていたのでとりあえずスタート地点まで戻る事にしました。釣りをしながら戻ってやっと豆バス1匹を追加したものの、全力で進まないと流される程の強風に。ここから強風に立ち向かう事1時間以上・・・。やっとスタート地点まで戻った時には疲れ果てており、橋の下のワンドを軽く流して終了にしました。今回は軍備増強して準備万端だったのに、何とも消化不良の1日でした。」


“こう寒くちゃねぇ、アワビ入りカルビタン、店員はケバいお姉さん” 第8位 Tochan氏
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「バイブレーション、ミノー、スピナベなど新規購入品を持っての参戦。はじめてのところなので、特にバイブレーションに期待していましたが、風が強かったのと、網があちこちに入っていて、まいりました。網にミノーがかかったので、ルアー回収器で回収を試みるもダメ。風が強いので、アンカーを入れるも止まらない。何度かトライするうちにアンカーが網のロープを捉えて、幸運にもロープを持ち上げることができて苦労の末、ルアーを回収。しかし、その後が大変。回収したルアーがフローターのネットにひっかかり、なかなかはずれず。はずし終えたころには、風に流され、下流側に大きく移動!トイレ休憩のため11時ごろに戻り、もうそこでGive Upしました。年寄りにはきついBMTクラシックでした(*´∀`*)。」

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